事業概要
札幌市で人気ラーメン店「麵屋雪風」を運営する株式会社M.R.D様は、
コロナ禍による外食需要の激減をきっかけに、事業の再構築に挑戦。
第4回事業再構築補助金で上限額の4,000万円を獲得し、
新たに冷凍水産食品製造業「海流水産」を立ち上げました。
補助対象経費には工場建設・液体凍結機・真空包装機・異物検査機などの機械装置導入費用が含まれ、
申請から実績報告・入金まで当事務所が一貫して支援しました。
現在はすでに稼働中で、北海道産ホタテの高品質な冷凍製品を製造・販売しています。
背景・課題
新型コロナによる外出制限と夜間需要の減少で、
すすきの本店を中心に来店客数は大幅に減少。
原材料価格の高騰も重なり、経営は深刻な影響を受けていました。
こうした状況を打破するため、
代表の出口氏は「北海道に恩返しできる新しい産業を作る」という想いのもと、
飲食業から製造業への転換を決意。
地元・噴火湾産ホタテのブランド力と、自社の物流・人材・販売ノウハウを活かし、
冷凍ホタテの製造販売に乗り出しました。
支援内容
当事務所では、以下の流れで計画書作成から採択・入金までを全面支援：
- 現地ヒアリングと経営課題整理
- 「新分野展開」要件を満たすための事業設計
- 設備投資内容の精査（液体凍結機などの導入理由の明確化）
- 収益構造の分析と採算計画策定
- 交付申請・実績報告書の作成支援
また、製造業としての新分野進出を裏付けるために、
既存の飲食業とのシナジー（仕入・物流・販路・ブランド）をロジカルに構成。
計画書全体で「北海道の地産地消と輸出拡大に貢献する事業」として評価され、
高採択率案件となりました。
成果
- 事業再構築補助金4,000万円を満額交付・入金済み
- 札幌市内に新工場「海流水産」が稼働開始
- 世界最速の液体凍結機による“ノンドリップ冷凍ホタテ”を商品化
- 中国・台湾への輸出および札幌市内飲食店へのBtoB販売を開始
- 既存ラーメン店舗でも冷凍商品・珍味販売を展開し、シナジー効果を創出
担当コンサルタントのコメント
「単なる補助金申請」ではなく、“経営再構築のシナリオ作り”を共に描いた案件でした。
代表の出口様の行動力と現場力があってこその成功です。
採択から入金、そして事業稼働まで完全にやりきる姿勢が素晴らしかったです。
今後も北海道の地域資源を活かした持続可能なビジネスモデルとして発展されることを期待しています。
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